2014年12月23日火曜日

寒空の下、水泳パンツで街頭募金

クリスマス前、最後の週末は、買い物客で街中は大賑わいでした。

そんな中、目にしたのが、水泳パンツで募金を集める何人かの集団。
ミュンヘンでは例年になく暖かい日が続いているとはいえ、その時の気温は6度前後。
同じ場所に立って、寄付を呼びかける日本の街頭募金と異なり、
自ら歩み寄って、話しかける、というスタイルですが、多くの人が立ち止まっていました。

寄付を募っているのが水着の男性なので、話しかける相手は女性ばかり。
フライヤーなどを渡して寄付を募ると、お財布を開く人も多かったようです。

趣は異なりますが、アイスバケツ・チャレンジから着想を得たのかな、と思ったり。

笑顔で募金を呼び掛けていましたが、かなり寒そうでした・・・


2014年12月21日日曜日

NGOの地下鉄広告

冬になって、地下鉄駅構内の壁面広告にチャリティ関係のものが増えた気がします。

もともとミュンヘンの交通広告は、掲出量が少なく、

毎週のように差し替えられる日本の広告とは、様相がずいぶん異なります。

車内広告は、ミュンヘンの地元企業が多く、日本のバス車内の広告に近い気がします。
駅構内のパネル広告は、食品関係やファスト・ファッションなどが多い印象です。

時々、NGOが出している活動紹介と寄付を募る広告を目にするのですが
冬になるにつれて、チャリティ関係の広告が増えてきた気がします。

最近見かけたものだと、下記のような団体の広告がありました。
・アムネスティ・インターナショナル
・WWF
・途上国支援NGO
・難病患者支援のNGO


大手ばかりですが、定価で掲出しているのか気になるところです。

寄付の振込先口座(IBAN)が記載されている広告もあったのですが、
DE 47200101000123456789
という感じで、これを見て、わざわざメモして振り込む人は皆無なのでは、という気も、、、

(↓ アムネスティの広告)
















--------------
IBAN(International Bank Account Number)は、銀行口座について、所在国、支店、口座番号を特定するための国際標準です。欧州ではIBANが標準的に使われています。基本的には国、銀行コード、支店コード、口座番号を繋げたものですが、途中に0が並んでいたり、とにかく長いので、振込の時には何度も確認しています。

2014年12月19日金曜日

コカ・コーラの寄付つきアドベントカレンダー


ドイツでは12月になると、アドベント・カレンダーを作ったり買って、
クリスマスまで、毎日一つずつ開けていきます。 
市販品だとチョコ、お菓子、あとはお茶などが多いです。

近所のスーパーで、ジュースの24本アドベント・カレンダーが売られていました。 
一箱買うと1ユーロの寄付につながるとのこと。

が、売れ行きはイマイチのようで、8箱陳列できる特設棚のうち2箱しか売れず、
6箱はずっと残ったままになっています。  

「同じ商品でも寄付がついていると、売れ行きがよくなる」という事例もありますが、
そもそもアドベント・カレンダーには不向きな缶ジュースが寄付つきになっても、
「だからこの商品を買おう」とはならなかったようです。

アドベント・カレンダーは親や祖父母が子どもに買ってあげるケースが多いので、
毎日コーラが出てくるのは避けたいと思うはず。

自分で飲むためにジュースを買いたい大人であれば、割安のケース商品を買う気がします。

駐車スペースの少ないスーパーで、徒歩か自転車で買い物に来る人が多いので、
重くて大きなジュースの箱は敬遠されていることも輪をかけている気がします。



2014年12月16日火曜日

年末チャリティ: 24日間連続の難民支援コンサート

ミュンヘンの街の中心部にある聖霊教会(Heiliggeistkirche、ハイリヒガイスト教会)では、
12月1日から、毎日19時からチャリティコンサートが開催されています。

クリスマスに向けてカウントダウンするアドベント・カレンダーは、
ちょっとしたお菓子やチョコレートなどが入っていて、1日1つずつ開けていきますが、
この企画は Lebender Adventskalender (Living Advent Calendar)という名前で
ウェブサイトも、アドベントカレンダーっぽいデザインになっています。

たまたま夕方に教会の中に入って知ったのですが、
土曜日だということもあってか満席に近い盛況ぶりでした。

募った寄付は、カトリック系のNGO・Caritasを通じて難民支援に充てるそうです。

2014年12月14日日曜日

チャリティキャンペーン: Innocentのジュース


クリスマスが近づくのにあわせて、
街中やスーパーで目にするチャリティキャンペーンが増えています。


Innocentのジュース 「ニット帽プロジェクト」


高価格帯ジュースブランドInnocentが年末年始に展開しているDas Große Stricken

1.ミニサイズのニット帽を家庭で編んでもらい、会社に送ってもらう
2.キャンペーン期間中、集まったニット帽をジュースのボトルにかぶせて販売
3.ニット帽つきのジュース1本あたり、20セントを寄付

という企画です。

12月1日までに帽子を集め、商品にかぶせて販売するのは1月とのこと。

ドイツでは今年は26万個が集まったそうですが、
ニット帽が届いたら、開封して、個数を数えて、クオリティの低いものは除いて、
全国のスーパーに配置する準備をして、陳列時にニット帽をかぶせて、、、と
ちょっと想像するだけで、ものすごい手間がかかっているはず。

全国のスーパーに並ぶ商品で、ここまで手間のかかった企画が実施された例は
日本ではちょっと思いつきません。

過去の実績も掲載されていて、これまでに63万個のニット帽が集まり、
16.6万ユーロを、ドイツ赤十字に寄付したそう。(2011年が企画の初年度だったようです。)
ドイツ国内の高齢者への支援に用いられているそうです。

寄付額以上の運営費がかかっていそうな気がしますが、
ブランドイメージや顧客ロイヤリティの向上など、副次的な効果も大きいのかもしれません。

2003年に英国でthe innocent big knitという名称で始まった企画で、
こちらも国内の高齢者支援に充てられるようです。


ジュースのボトルにかぶせるとのことで、衛生管理はどうしているんだろう。
規格の異なるニット帽をかぶせるのは店頭でかぶせるのだろうか?
その場合、店員さんの手間が増えるけど、小売店から文句が出ないのかな?
商品パッケージを変えるのに、どのくらいのパッケージ廃棄がでるんだろう。
と、色々気になるところです。

(↓ ニット帽を募集していた時期のパッケージ。これを買っても20セントの寄付はついていません。)






















(↓ 1月にニット帽をかぶせるのは、内容量の少ないPETボトル商品のようです)

2014年12月12日金曜日

外国人も家でもドイツ語を・・・?


ドイツの政権与党の一角を占める保守政党、キリスト教社会同盟(CSU)が
「ドイツに永住しようとする外国人は、家庭でもドイツ語を話すべき」という提案を打ち出そうとして、
先週末から数日間、色々な議論、というよりは批判があちこちで起きていました。

街中のスタンドには、Ausländer sollen zu Hause deutsch sprechenという見出しの新聞が。
Foreigners should speak German at home、外国人は家庭でもドイツ語で話すべき、というのが直訳です。

政権与党のCDUや、一般人、メディアなどから、批判の声があがり、
結局、そういった提案をしようという動き自体が取り下げられたとのこと。

ドイツは移民の数も多く、シリア危機では1万人規模の難民受け入れを表明しています。
移民増加への懸念が、今回の提案につながったようですが、
あちこちから批判されるのは当然で、こんな話が出てきたこと自体に驚きました。


この提案を打ち出そうとしたのは、ミュンヘンを含むバイエルンを拠点とする政党です。

「ミュンヘンは保守的だ」と何度も耳にしてきましたが、
私の周りには留学や海外勤務の経験者が多いこともあり、実感する機会は少なかったのですが
今回の騒動では、ドイツで最も保守的な州といわれる理由が垣間見えたきがします。

2014年12月2日火曜日

お米の味の違い

基本的には地元のスーパーやお肉屋さんで買えるもので食事を作っています。

が、調味料とお米は、日本食材店やアジア食材店で買っています。

醤油はどこのスーパーにも置いてあり、キッコーマン商品を扱う店も多いです。
ドイツのスーパーでは買えないのは、味噌、みりん、米酢など。
このへんは日本食材店で買っています。

お米は、
・近所のスーパーで買えるSushi Rice
・アメリカや欧州で栽培された日本品種 (アジア食材店・日本食材店で購入)
・日本で栽培された日本品種 (アジア食材店・日本食材店で購入)
があり、この順序で値段も高くなります。

全て試した結果、日本で栽培された日本品種が、一番美味しかったです。

アメリカや欧州で栽培された日本品種も、美味しく食べられます。
国産に比べて割安なので、こちらを買うことも多いです。

Sushi riceは、炊いた時の匂いや食感がイマイチで、もう買わないと思います。


このお米の味の違いは、ドイツで生まれ育った人には分からないかもしれません。

ドイツ人に、この店のパンやプレッツェルが特に美味しい、と言われて試しても、
確かに美味しいけれど、他のお店と比べて劇的に美味しいのかは分からないので、お互い様なのかもしれませんが…。

2014年11月28日金曜日

クリスマスマーケットへの出店

ミュンヘンでもクリスマスマーケットが始まりました。

こちらは、街の中心のマリエンプラッツではなく、
レジデンツの中庭で一足はやく始まっていたマルクトの様子です。


ドイツ各地での冬の風物詩ですが、どんな運営になっているんだろうと
ミュンヘン市のWEBサイトをみると、クリスマスマーケットの情報の下の方に
Informationen für Markteilnehmer(出店者向け情報) という囲みが。

来年のクリスマスマーケットや、その他、ミュンヘン市が主催するイベントへの出店希望者は
2014年12月31日までに応募書類を提出しなければならないようで、
応募フォーム、選考基準、出店時に支払うべき手数料などが掲載されていました。

(以下、ドイツ語の理解が間違っているかもしれないのですが・・・)

選考基準については、6つの項目が示されていて、0~5点で評価されるようです。
店舗の運営プランがしっかりしているか、取り扱い商品が魅力的か、デコレーションが素敵か、
などに加えて、BIO商品を扱っているか、という項目も含まれていました。
申請時に、扱う商品の写真や店舗スケッチなども添付することになっています。

出店時の手数料は、扱い商品によって異なるようです。

・焼きソーセージやホットワイン … 売上の10%。ただし、店舗幅1mあたり最低550~650ユーロ (扱い商品によって550ユーロか650ユーロかが異なる)

・クリスマス用の飾り、お菓子など … 店舗幅1mあたり200ユーロ

・果物、焼き栗 … 店舗幅1mあたり100ユーロ


夜まで営業しているクリスマスマーケットは、きれいですが、とても寒いので、
温かいグリューワインや、ソーセージのお店はとても賑わっています。
出店手数料が高く設定されているのも納得です。

グリューワインなんかは、消費税も19%のはずので、
3ユーロ支払うと、1ユーロ近くは消費税と出店手数料に充てられることに。

私の住んでいる町では、クリスマスマーケットは1日限定の開催なので、
ミュンヘンの市街地のような強気の手数料設定はできないと思われます。

2014年11月27日木曜日

免許証の切り替え ~ 昔の住民証明の送付依頼

日本の免許証をドイツのものに書き換えようとして頓挫しています
免許証の切り替え、で頓挫、、、 

免許センターの窓口に行ったところ、最初にドイツに住んだ時の住民票が必要、と言われてしまったので、
フランクフルトに問い合わせをしなければなりません。

ということで、下記のようなメールを書いて、フランクフルト市の問い合わせアドレスに送りました。

電話でのやり取りになると、今のドイツ語力では心もとないので、メールだけですめばよいのですが…

ich bin XXXXXX. Ich bin Japanerin und lebe in XXXX. Ich schreibe Ihnen, um eine Meldebescheinigung zu erhalten. Ich bin 2005 erstmals nach Deutscheland gekommen und habe eine Aufenthaltserlaubnis in Frankfurt erhalten.

Ich möchte meinen japanischer Führerschein in einem deutschen wechseln. Die Führerscheinstelle in München sagte mir, dass ich eine Meldebescheinigung vorlegen muss da ich in Frankfurt im Jahr 2005 die erste Meldebescheinigung erhielt.

Ich lebte in Frankfurt von Juli 200X bis Dezember 200X. Meine Adresse war XXXXXXXXXXXXXXXXXX. Anbei finden Sie die Kopie meines Visums, als ich in Frankfurt lebte.

Ich habe 20XX geheiratet. Mein Name jetzt ist XXXX, aber mein Maiden Name ist XXXX. Siehe Zertifikat anbei. 

Bitte senden Sie mir das Dokument zu.
Eventuelle Gebühren werde ich überweisen. 


Mit freundlichen grüßen.
XXXX


2014年11月26日水曜日

ドイツのサウナ

Tegernseeで、湖畔のサウナに行ってきました。
ドイツのサウナは男女混浴が多く、ここは水着着用もNG。

受付で利用料金を支払って更衣室に入ると、もうすでに男女共用。。。混浴サウナなので、更衣室を分ける必要はないという、、、合理的といえば合理的なのかも。

サウナエリアには、バスタオルを持って入るのですが、
サウナ内の木のベンチを、汗や水で濡らしてはいけない、ということで、
皆、ベンチに広げたタオルの上に横に横になっています。

日本のように40度近い温度のお風呂はなく、
全身で浸かることができるのは、屋外の温水プールと、ぬるめのジャグジーバスくらいでした。

軽食が食べられるカフェが併設されていて、ほぼ裸でビールを飲んでいる人がいたり、
湖が見えるバルコニーでは、素っ裸で本を読んでいる人がいたり、と、なんだかすごい光景が・・・

リラックスするために来ているので、周囲の人には無関心な感じで、
ものすごく恥ずかしい、ということはないものの、なんとなく落ち着きませんでした。

2014年11月24日月曜日

ドイツのTierheim


ミュンヘンの地下鉄に乗ると、犬を連れて乗って来る人がちらほらいます。
イングリッシュガーデンに行くと、散歩をしている人もたくさん。

こちらに来る前から、ドイツでは犬や猫の殺処分がゼロで、
日本とは大きく異なる、というニュースを見聞きしていました。

ティアハイムと呼ばれる動物保護施設が各地にあり、
個人や企業からの寄付やボランティアで運営されているとのことで、
検索すると、立派な施設のレポートなどが出てきます。

隣町にも小規模なティアハイムがあり、年に2回のOpen Dayに行ってきました。
(引き取りを検討している個人であれば、事前に予約をして個別訪問ができますが、
この日は、誰でもwelcomeな開放日でした)

町外れの民家を改装した施設で、専任の職員はおらず、
30人くらいのボランティアスタッフが、当番制で朝と夜に来て、
餌や水のお世話、掃除をしたり、あとは見学希望者に対応しているとのことでした。

病気の猫の治療費の一部は行政から出ているとのことですが、
基本的には寄付と、ボランティアスタッフの労働力提供で賄っているそうです。

犬を保護するためには、下記のようないくつかの条件を満たす必要があるらしく、
そのティアハイムで保護されているのは、猫とウサギのみでした。

* 職員が24時間、勤務できる体制が整っていること
* 動物の保護・管理に関する資格保持者がいること
* 検疫や診察をできる設備があること

訪問時に保護されていたのは、猫が30匹くらいと、ウサギが6匹くらい。
感染症のため、両目を摘出してしまった子猫もいて、引き取り手を探すのは難しそうでした。

運営資金不足のため、暖房の設定温度を低めにしなければならない、といった職員のコメントや、
隅の方にクモの巣がかかっている小屋の様子は、
記事やサイトで紹介されているベルリンミュンヘンの大規模なティアハイムとは、かなり異なりました。

多くの視察レポートや記事で、立派なティアハイムのことが取り上げられていますが、
小規模なティアハイムの状況や課題についてもカバーされるようになると、
「ドイツの動物愛護は素晴らしい」という称賛だけでなく、
もう一歩進んだ議論ができるようになる気がしました。

2014年11月23日日曜日

ミュンヘンのU-Bahn (地下鉄)

語学学校に通ったり、街中に出るのに、U-Bahn(地下鉄)を使っています。

比較的新しい車両と、かなり年季の入った車両があります。
日本の地下鉄のように、この路線はこの色・車両デザイン、と決まっているわけではありません。

朝の通学・出勤時間は、隣の人と肩が触れるくらいになることもあり、そこそこ混み合います。
もちろん日本の通勤電車とは比べるべくもありませんが…

1972年のミュンヘン オリンピックに合わせて整備され
40年ほど経つと、メンテナンスが大変になるようです。

中心街のマリエンプラッツの駅は、万年工事中です。
前回のドイツ滞在の2006年にも、駅構内の工事をしていた記憶があるのですが、、、

去年と今年の夏には、線路や高架の補修のため二駅分を3ヶ月も封鎖して、
その間はシャトルバスで対応という路線もありました。

最混雑区間ではないとはいえ、地下鉄を3ヶ月も止めるのには驚きました。
日本なら夜間工事と、週末に何回かの封鎖で対応するはず。

ミュンヘンはドイツで5番目に大きな都市とはいえ、人口160万人程度なので、できた対応なのかもしれません。

2014年11月16日日曜日

スイスの物価


すこし前の週末にスイスのサンクトガレンとチューリッヒに行きました。

ミュンヘンからのバスでサンクトガレンまで行ったのですが、オーストリアを経由してスイスに入国します。
オーストリアとスイスの国境でIDチェックがありました。
私はパスポートを持っていましたが、ドイツ人の多くは、身分証明カードを見せていたようです。

今回訪問したのはドイツ語地域でしたが、どこでも英語が問題なく通じました。
こちらが精一杯のドイツ語で話しかけたら、英語で返されることも、、、

それにしても、驚いたのはスイスの物価の高さ。
ちょっとしたレストランで、スープ15ユーロ相当、パスタ30ユーロ相当、などなど。
しかも、値段に見合う味というわけでもなく…

サンクトガレンの近くで働いているドイツ人の知人に聞いたところ、
オーストリアやドイツに住んで、スイスに通勤、というのも考えたけれど、
所得税率や手間を比較して、スイスに住んでいる、とのこと。

給与水準も高いので、仕事があれば何とかなる、ということなのでしょうか。

彼は最近までミュンヘンに住んでいたこともあり、日用品の買い出しも兼ねて、たまにミュンヘンに来ているそうです。

2014年11月15日土曜日

ドイツの街頭募金

街中を歩いているとユニセフ、国境なき医師団、アムネスティなどのNPOが、
比較的賑やかな場所にブースを設けて、寄付金を募っている場面に遭遇します。



通行人に話しかけて、その組織が取り組んでいることを説明し、寄付を募っています。
日本の街角募金と大きく異なるのは、キャッチセールスのように、歩み寄って話しかけている点。

彼らの多くはボランティアではなく、アルバイトとしてお給料をもらって、寄付金を集めています。

明るくて、コミュニケーション能力の高そうな人たちばかりです。
若い人が多いので、大学生がアルバイトでやっているのかも、と想像したり。

以前に、世界各国でのファンドレイジング手法を調査したときに、
欧州ではこのような街角募金の投資対効果が高く、
アルバイトを雇っても、それ以上の寄付額を獲得できていることを知りました。

日本だと、街角募金をするくらいなら、その時間で他のアルバイトをして、
稼いだお金を寄付すればよいのに、と皮肉を言う人がいます。

こちらでは、街角募金を呼びかける人も仕事として取り組んでいて、
同じ街頭募金でも、日本とはかなり様相が異なります。

2014年11月14日金曜日

チョコレートかけ ポン菓子 NIPPON


ミュンヘンのスーパーで販売されている日本の食品というと、
・キッコーマンの醤油
・日清のカップヌードルや出前一丁 (パッケージや味付けは欧州仕様)
・ヤクルト (これは置いていないお店の方が多いですが)
・MIKADO (グリコのポッキーの欧州での商品名)
などがあります。

つい最近、NIPPONというお菓子を発見して、買ってみました。
米のポン菓子をチョコレートでコーティングしたもので、
もちろん日本では、販売されていません。



製造メーカー HOSTA のサイトを見てみると、1949年創業の会社で、
NIPPONブランドの販売が始まったのは1956年、
ドイツでの商品認知度は約9割と広く知られている、この会社の旗艦商品でした。

1956年は、日本が国連に加盟し、経済白書に「もはや戦後ではない」と言われた年ですが、
とはいえ欧州で、日本のブランドイメージがよかったとも思えない時期で、
NIPPONというネーミングに至ったのには、どういう経緯があったのでしょうか。。。

2014年11月10日月曜日

ドイツ語 3ヶ月目

ミュンヘンは街中でも英語だけでも、なんとかなることが多いですが、
電車のアナウンスや、お店の表示、その他、色々な場面で、ドイツ語ができるに越したことはなく、
最低限のドイツ語を身につけたいと思い、 勉強を始めて3ヶ月目に入りました。

学校に通っており、月~金曜の8:30-12:45に授業が行われています。
ドイツ語でドイツ語を習っていますが、なんとかついていっています。

ドイツ語でドイツ語を教えるのは、「こんにちは、私の名前は~~です」という初歩のクラスほど、
教師の力量が求められる気がします。

特に初学者にドイツ語でドイツ語を教える時には、教師に下記のような能力が求められる気がします。
・ゆっくり、明瞭に話す
・ジェスチャーやイラストなどを活用する
・限られた語彙力で、同じ用法の繰り返し練習をさせる
・こまめに、質問や不明点がないか確認する
・質問があった際に、学習者のレベルに応じた対応ができる

このあたりのことは、色々なメソッドやセオリーがありそうです。

もう一つ、教師の個人差が大きく出るのは、テンションを高く保ち続けられるか否か、な気がします。

生徒がぽかーんとしたり、反応できない時でも、エネルギーレベルを高く保っている先生のほうが、
クラス全体の集中力が高くなります。
もう少しレベルが上がると、違ってくる気もしますが、少なくとも初学者向けには大切なスキルだと思います。

2014年11月8日土曜日

扁桃炎 

なんとなく体調が悪かったのですが、扁桃炎にかかってしまいました。
こんなに辛いものだとは知らず、ほとんど何もできないまま、一週間が経ってしまいました。

1日目
あまりの喉の痛みに目が覚めて、うがいをするのも、唾を飲み込むのも痛いという状態に。
風邪が喉にきただけだろう、と思い、病院にかかることは考えず、
薬局で買ったのど飴をなめて、一日中、ベッドで過ごすことに。

が、痛みはどんどん強くなり、声を出すのもつらくなり、この後、数日は筆談でやりとりする羽目に。

2日目
日本から持ってきた痛み止めをのんだものの、寝ている途中に、喉の痛みで何度か目が覚めて、悶絶。

近所の医者を探して、電話で予約。
のどをチラリと診て、扁桃炎との診断で、抗生物質と痛み止めを処方されました。

日本と同じ医薬分業のようで、近所の薬局に処方箋を提示して薬を購入しました。
診察料金も薬代も、保険で100%カバーされます。

3日目
抗生物質と痛み止めをのんでいるものの、扁桃腺の腫れや、口内の痛みはあまり緩和されず…

いつもの半量の食事に、一時間以上かかりました。
喉の痛みがひどかったので、飲み込むたびに、覚悟をきめて、という感じでした。

4日目
最初の数日と比べると、緩和されてきたとはいえ、飲み込む時の痛みが続き、この日も、一日中ベッドで過ごしました。

5日目
快復してきたかな、と自覚できるように。
天気がよかったので散歩にでたものの、ずっと寝ていたので、すこし歩いただけで、ヘトヘトに、、、

6日目
喉に違和感はあるものの、食べたり飲んだりは、かなり回復。

7日目
語学学校に通学再開。

8日目
再度、病院に行き、もう大丈夫そうですね、とのことで、治療終了。


■□ 少しでも快適に過ごす工夫 □■

食べ物を飲み込むのも激痛ですが、我慢して食べないと、乾燥でさらに痛くなってしまいます。
1、2時間おきにヨーグルトや果物を口にしていました。
比較的食べやすかったのは洋梨と蜂蜜をかけたヨーグルト、ミルクティーでした。

ずっと寝て過ごしましたが、痛みで唾を飲み込むことができず、溜まるたびに吐き出していました。
そのせいで喉が乾燥してしまうのか、数時間ごとに痛みが強くなるようでした。

なるべく加湿をしようとおもったものの、家には加湿器がないので、
電気ポットのふたをあけたまま何分間か沸騰させて、部屋の湿度を上げていました。

あとはハイツング(壁に備え付けの暖房)に、濡れタオルをかけたり。

ドイツでは街中でマスクをしている人はいませんが、
薬局で使い捨てマスクを発見したので、湿らせたペーパータオルを挟んで、マスクをしていました。



■□ 処方された薬 □■


セフロキシム アキセチル 500mg × 2回 x 7日間
イブプロフェン 600mg × 1日3回まで




抗生物質は、日本だと250mg × 3回 が基本の処方量のようです。
平均的な体格の違いなどで、処方量が違うのでしょうか。

調剤薬局で購入した薬は、箱ごと購入する、という形態でした。

2014年10月23日木曜日

秋、というより冬の到来?

ミュンヘンは先週までは、かなり暖かくて、夏のような日が続いていたのですが、
昨日からいきなり寒くなり、今日の最高気温は8度。
朝と夜は風も強くて、大荒れの天気でした・・・

日の出も遅くなり、7:30でこんな感じです。

















この週末で冬時間になり、時計を1時間遅らせます。
今の7:30が6:30になり、太陽が昇るのも早くなりますが、日が暮れるのも早くなることに。

2014年10月15日水曜日

きのこ狩り

すこし前にTegernseeからすぐの、Baumgartenschneidという山に、きのこ狩りに行きました。

ミュンヘン中央駅を11時ころ発、テーガンゼーに12時過ぎ着、とゆっくりめの出発でしたが、それでも車内は結構混雑していました。早い時間の電車は、もっと混んでいるそうです。

駅から山頂まで2時間半くらいなのですが、今回の目的はきのこ狩り。途中でトレッキングコースを外れて、山の中に入っていって、Steinpilz(ポルチーニ)がないか探しました。今年はSteinpilzが豊作と聞いていたものの、結局一つも探すことができず・・・ きのこはあちこちに生えていたのですが。

子どものころからきのこ狩りをしていて、親や祖父母から教えてもらった、という人に連れて行ってもらったのですが、話していて「なるほど~」と思ったのは、

「見つけたきのこが、なんという名前で、食べても大丈夫かを調べるのではなく、自信を持って見分けられるきのこだけを探して取る」

というコメント。確かに理にかなっている気が。

それと、「毒きのこか否か、ではなく、美味しいきのこはどれか、という観点で覚える」
というのも、確かにそうだな、という気が。
食べられるきのこにも、苦くてとても食べられないものや、味も香りもしないものがあり、それらを取ってもイマイチなので、美味しいものを覚えるべき、とのこと。

そんなことを聞きながら探したものの、Steinpilzは一つも見つからず・・・。夜はスーパーで買ったマッシュルームと野菜でパスタにしました。

2014年10月6日月曜日

オクトーバーフェスト会場の犯罪


2週間にわたるオクトーバーフェストが閉幕しました。

期間中は地下鉄はいつもよりも混雑し、民族衣装を着た人たちが増え、浮足立った雰囲気でした。

16日間の期間中に、650万人が訪れるそうです。ミュンヘンの人口が140万人なので、ドイツ国内外から多くの人がこのお祭りのために来ているのがわかります。1日平均にすると40万人。柏市や宮崎市の人口と同じくらい。

40万人の酔っ払いが集まるイベントは、スリにとっては格好の仕事場だと思われます。

開幕前には「2013年のオクトーバーフェスト会場における警察官の出動件数は2,147件で、一日当たり約134件となっております。警察に届けられた主な犯罪被害は強盗8件、傷害579件、性的犯罪17件、スリ535件でした」という注意喚起が、在ミュンヘン日本領事館から届きました。

650万人が来場するイベントで、この件数が多いのかどうか分かりませんが、領事館が出している昨年までの注意喚起を見てみると、被害届けの件数はこの数年で増えていました。

2011年 強盗5件、性的犯罪 n/a、傷害53件、スリ248件
2012年 強盗5件、性的犯罪6件、傷害74件、スリ243件
2013年 強盗8件、性的犯罪17件、傷害579件、スリ535件

ミュンヘンの警察はその日に起きた犯罪を毎日報告していて、さらに、まとめレポートも出しているようです。2013年に傷害やスリの件数が増えた理由もここに書いてあるのかな。来年、もう少しドイツ語が分かるようになっていたら読み解けるかもしれませんが、今年はとりあえず貼っておきます。

2014年9月30日火曜日

オクトーバーフェスト 


9月20日(土)から10月5日(日)にかけて、ミュンヘンではオクトーバーフェストが開催されています。

平日の午後でも、電車に乗ると、男性はLederhose(レーダーホーゼン)と呼ばれる肩紐付きの皮製の半ズボンを、女性はDirndl(ディアンドル)という民族衣装を着ている人が続々と乗ってきます。花火大会に浴衣を着ていくような感じなのでしょうか。

近所のドイツ料理屋さんにも、レーダーホーゼンとディアンドルを着て食事に行く人の姿がちらほらと。このドイツ料理のレストランも、オクトーバーフェストが始まってからは、いつもよりもお客さんの入りがよいような気も。

この時期にはスーパーにもOktoberfest Bierが並びます。普通のビールよりもアルコール度数が少し高めの6%前後。季節ものなので、と買って飲んでみたところ、普段のビールより重い感じが。


2014年9月28日日曜日

秋の味覚 Federweißer

この季節限定のお酒として、スーパーなどでFederweißer(フェーダーヴァイサー)が並んでいます。
発酵中のぶどう発泡酒で、アルコール度数は4%のものから11%くらいまであるようです。発酵が進んだものほど、アルコール度数が高くなるとのこと。瓶の底には、酵母が沈殿していて、それが Feder=羽、weißer=白い の名前の由来だとか。

瓶の中で発酵が進行中のため、ボトルのふたをきっちり閉めずに販売されています。750mlで2ユーロくらいから、とワインに比べるとかなりお値打ち。微炭酸で、かなり甘く、りんごジュースのような感じで、お酒っぽさには欠ける飲み物です。























地域によって色々な呼び名があるようです。


ドイツ南西部、スイス、イタリア北部の南チロル: Suser、Sauser、Junger Wein
フランス語圏スイス: Moût
オーストリア: Sturm
イタリア語: Vino Nuovo

2014年9月26日金曜日

免許証の切り替え、で頓挫、、、 

滞在許可証を受け取った日に、日本の免許証をドイツの免許証に切り替える手続きもしようと思い、各種の書類を準備していました。

日本語の基本情報についてはこちらに掲載されています。
在ドイツ日本大使館: ドイツでの運転・運転免許証の切り替えに関するインフォメーション

で、

・パスポート
・住民票(Meldebescheinigung)
・証明写真1枚(縦45mm x 横35mm)
・日本の有効な運転免許証とそのコピー
・上記の免許証の翻訳証明書
を揃えていったのですが、申請が受理されず・・・。

住民登録の書類は、現在の居住地のものだけでなく、過去にさかのぼって、最初にドイツに居住した際の住民登録が必要、とのことでした。

夏に住民登録した際に、「過去にドイツに住んでいたことがあるか?」と聞かれ、フランクフルトに住んでいた旨を申告しました。免許切り替えの手続きをする役所は、市の住民登録の情報を即時に確認できるようで、フランクフルトに住んでいた時の住民登録を提出せよ、と言われたわけです。

もしかしたら、窓口の人は、私が日本に帰国せず、フランクフルトから今の町に引っ越してきたと勘違いしていて、フランクフルトの居住証明も提出せよ、と言っているのではないかと思い、ドイツ人の友人に電話をして、担当者と話してもらいました。が、やはり、過去にさかのぼって、最初にドイツに居住した際の住民票を提出せよ、とのことでした。


前回の滞在は、会社に全ての手続きを任せていたので、フランクフルトの住民票を自分で取得することもなく、当時の住民票の写しが手元にあるわけでもありません。失効したパスポートに貼り付けられている当時の滞在許可では不十分だそうです。

どうすればよいのか、と質問すると、フランクフルト市役所に問い合わせよ、とのことでした、、、
そもそも、過去にさかのぼって、住民票を取得できるのか、とか、郵送で手続きできるのか、など、疑問だらけで、途方に暮れています。


2014年9月23日火曜日

リアルタイム降雨情報 Regenradar


日本では、東京アメッシュで降雨情報を確認して、あと10分くらい待ったら雨がやみそうだからちょっと待とう、とか、しばらく降り続きそうだからあきらめて出かけよう、と活用していたのですが、ドイツにも類似のサービスがありました。

WetterOnlineの提供するRegenradarです。(Regen = 雨)

アメッシュの方が区画割りが細かいのですが、このRegenradarには、15分刻みで1時間後までの雲の動き予測を表示してくれる機能があります。iPhoneアプリも、アンドロイドアプリもあるので、ダウンロードして、出かける時などに活用しています。























2014年9月21日日曜日

秋の味覚 Steinpilze


この時期だけのキノコ、Steinpilzeを買ってきました。ポルチーニ茸のことです。

野菜や肉やチーズなどを売っている街中のマーケットにあるキノコ屋さんで買ってきました。秋の味覚ということで、お店はとても賑わっていました。デパートの食品売り場にはありましたが、近所のスーパーで販売しているのは見かけたことがないです。

高値がついていたのは、ドイツのバイエルン産のもので、100gあたり3~4ユーロ。笠と石づきがバラバラになってしまったものは、もう少し安かったです。ルーマニアやカルパチアのものは、100gあたり2ユーロ強のものもありました。国産の松茸の方が、外国産のものよりも高い、という感じでしょうか。とはいえ、350g買って、これで10ユーロだったので、松茸の価格とは比べ物になりませんが・・・


















水で洗うと香りが飛んでしまうので、刷毛と湿らせたキッチンペーパーで汚れを取って、、、と下処理をしていたのですが、切ってみると、中に虫がいるものがいくつかあることが判明し、結局塩水につけてしまいました。明らかに虫がいる部分を切り捨て、ナメクジが這った跡を切り取って、などしたところ、実際に調理に使ったのは写真の4分の3くらいでした。

オリーブオイル、バター、塩、イタリアンパセリ、ニンニク、パルメザンチーズで、パスタにしましたが、美味しくできました。

2014年9月19日金曜日

滞在許可の取得

1ヶ月ほど前に申請した滞在許可を受け取ってきました。

申請時に、受け取り日時の予約をしたので、待ち時間なしで、外国人局に到着して5分ほどで手続きが完了し、無事に滞在許可を受け取ることができました。

前回の滞在時は、パスポートに貼るシール形式だったのですが、2011年からクレジットカードサイズの電子滞在許可証になりました。出入国時には、パスポートに加えて、このカードを提示することになるのでしょうか。

勤務先が限定されている労働許可の場合は、付帯条件が記載されたZusatzblattという小冊子が同時に発給され、「●●での労働を許可する」といった感じで、勤務先名が記されます。それ以外の組織で働くことはNGだそうで、転職する場合には、改めて労働許可の申請が必要とのこと。

私が受け取ったのは、申請時に聞いていた通り、無制限の労働許可のついた滞在許可でした。カードにはErwerbstätigkeit Gestattetとありました。ドイツで仕事が見つかれば自由に働いてよく、フリーランスで仕事を請け負ってもよいそうです。自由度の高い滞在許可を取得することができて、ドイツ生活の可能性が広がった気がします。

2014年9月18日木曜日

自転車で85km

ミュンヘンの南にあるTegernsee(テーガンゼー)という湖の近くに行きました。日本のガイドブックにはあまり紹介されていないようですが、地元では有名な保養地で、湖畔にホテルがあったり、ちょっとしたブランド物のお店が並んでいたりして、日本でいう軽井沢的な存在かもしれません。Bayerische Oberlandbahn (BOB)というミュンヘンからのローカル線の終着駅の一つで、ミュンヘン中央駅から1時間ほどで到着します。

このBOBですが、ミュンヘン出発時は長い編成の列車ですが、途中の駅で連結が2回切り離され、最終的には3ヶ所の目的地に向かう、というものでした。乗車時にたまたま見た案内図でそのことを知り、Tegernsee行きの車両に乗りましたが、間違えてしまう人もいるのでは、、、

行きはBOBで行ったのですが、帰りは半日かけて、自転車でミュンヘンまで戻ってきました。
大体、下記のようなイメージです。



実際の走行距離は85km。こんなに長い距離を走ったのは初めてで、最後の10kmくらいは本当にしんどかった、、、。ミュンヘンの街中に入るまでは、信号もなく、車もそれほど通らない農道やサイクリングロードを走行するので、景色も素晴らしいのですが、それを楽しむ余裕もなく・・・

Google Mapで検索すると、4時間強で着くことになっていますが、途中のカフェやビアガーデンで何度か休憩をはさみながら、6時間くらいかけて戻ってきました。

5人のグループだったのですが、先行する自転車に、ぎりぎりまで近付いて走ると、ほとんど風を受けることなくこぐことができるので、色々な人の後ろにくっついて走っていました。
ツール・ド・フランスでチームで風をよけながら競っているのを見ますが、素人でも「ああ、こういうことか」と納得するくらい、負担が軽減されました。

2014年9月16日火曜日

ドイツの朝ご飯

住んでいるアパートが駅や市役所からすぐ、という立地ということもあり、家から歩いて200m以内の場所に、パン屋さんが4軒、肉&チーズ屋さんが2軒あります。

パン屋2軒と肉屋2軒は毎朝6:00とか6:30から営業しています。日本でいう昔のお豆腐屋さん的な感覚なのでしょうか。開店時間が早いので、18時には閉店します。17時くらいになると、店内に行列ができることも。

私が買い物に行くのは午後~夕方ですが、つたないドイツ語で、これを300g、とか、薄切りにして、とかお願いしています。これは、薄めにスライスしてもらった豚バラ肉。



パン屋や肉屋は朝から営業しているものの、焼き立てパンとソーセージで朝ご飯、という人が、どれくらいいるんだろう、そもそも、ちゃんと朝ご飯を食べているドイツ人はどれくらいいるんだろう、と思い、調べてみたところ、業界団体と思われる「シリアル普及委員会」的なサイトに、
A recent German study finds that 1 out of 3 children miss breakfast completely, or rarely ever enjoy the meal before leaving the house on school days という記述が。

引用元は、DAK-Studie zur Schülergesundheit (student survey), 2010. とあり、この資料のp.4, 5あたりが、朝食(frühstück)に関する調査結果です。
「週に1、2回は朝食を食べる」という回答とは別に、「全く食べない、ほとんど食べない」が31%という結果のようです。

私のドイツ語能力ではこれ以上の詳細は読み解けないので、調査の概要や、対象、定義などは不明ですが、朝ご飯を食べない子どもがドイツでもこんなにいるんだ、というのは驚きでした。


ちなみに、日本はどうかいうと、国民健康・栄養調査によると、日本の7歳~14歳の朝食欠食率は、ここ数年4~6%。かなり低い、と思ったら、下記のような定義だったので、果物だけ、ヨーグルトだけ、という人も「欠食」扱いになるようです。というわけで、この数字は、ドイツのものとは比較できず。。。

調査を実施した日(任意の1日)において朝食を欠食*した者の割合。
 *「欠食」とは、下記の3つの合計。
    食事をしなかった場合
    錠剤などによる栄養素の補給、栄養ドリンクのみの場合
    菓子、果物、乳製品、嗜好飲料などの食品のみを食べた場合

2014年9月12日金曜日

レンタルキッチン

ベルリンでCooks Connectionというレンタルキッチンで、シェフに教えてもらいながら、簡単なベジタリアンメニューを作って食べる、というイベントに参加しました。

下記のようなメニューを、一緒に作って、食べて、飲んで、という感じで、結構だらだらと4時間くらいかかりました。
・炒めたナッツ入りのパン
・ビーツのマリネとサラダ
・キノコローフとダンプリング
・イチゴソースとアイス

ダンプリングはドイツではクネーデル(Knödel)と呼ばれています。
小麦粉から作るのではなく、茹でたジャガイモや固くなったパンを潰し、これを生地にして丸めて茹でる、というドイツらしさ満載の食べ物です。

スタジオの様子を撮らなかったのでご紹介できませんが、スタジオの雰囲気はこんな感じでした。

一緒に参加していたドイツ人によると、最近、こういうキッチンスペースで、料理に参加しながらディナー、という場所が増えていて、会社の研修やファン・イベントの一環で使われることもあるとか。
ドイツ人のプロフィールが、投資銀行、弁護士、保険など、ちょっと特殊だったので、本当にそんなにポピュラーなのかは不明ですが・・・





2014年9月11日木曜日

ドイツの滞在許可

《追記(2015/11/20)》
配偶者への労働許可証ですが、2014年にMake it in GermanyのOpportunities for family membersに記載されていた記述は、削除・変更されていました。

このサイトの新しくできたタブには、

*****
Work: Your accompanying family members will be immediately granted a residence permit entitling them an unrestricted right to take up an employment in Germany

就労:同行した家族には、ドイツでの無制限の就労許可を含む滞在許可が付与されます
*****

との説明が。

2014年時点の説明にあった「高スキル人材の配偶者」という条件が緩和されたということなのでしょうか?そうだとすると、ドイツに駐在や留学している日本人の配偶者(ほとんどの場合が妻だと思いますが)も、好きな仕事をする権利が与えられることになります。

===================

7月の半ばにドイツに移り、間もなく2ヶ月になります。

日本人の場合は、90日以内の観光または出張であれば、ビザを取得する必要はありませんが、今回は長期滞在になるということで、滞在許可を取得しなければなりません。

住んでいるミュンヘン近郊の市の市庁舎で住民登録をして、
外国人管理局(Ausländerbehörde)で、滞在許可を申請しました。

担当者のアポを取って、必要書類を持って外国人管理局に行ったところ、
配偶者としての滞在許可ではなく、ドイツでの労働可能な滞在証がもらえるとのことでした。

Make it in GermanyのOpportunities for family membersにも、下記のように説明されています。

*************
If you have been granted an EU Blue Card or residence permit as
  • an academic or research scientist,
  • a manager or specialist,
  • an IT specialist or another type of qualified professional with a university degree,
your spouse will automatically be granted a residence permit entitling him or her to take up any kind of employment.

ドイツではEU Blue Cardか、以下のいずれかステイタスで滞在(労働)許可を取得した者の配偶者は、労働許可を得ることができる
  • 学術関係者もしくは研究者
  • 管理職もしくはスペシャリスト
  • ITスペシャリストまたは有資格のプロフェッショナル職(大学の学位が必要)
*************

私の場合は上記の条件に合致するということで、ドイツで雇用してくれる会社があればそこで働いてもよいし、フリーランスとして仕事をしてもよいとのことでした。

今回、滞在許可申請の準備をするまで、このような規定があることを知りませんでした。

面白いなと思ったのは以下の2点。

1. ドイツで求められているSkilled workers
最近のOECDのレポートで、ドイツは米国に次ぐ移民大国、というものがありました。
Germany Top Migration Land After U.S. in New OECD Ranking

移民の数は増えているものの、中小企業は高スキル人材を雇うことができない、という状況が続いており、日本と同様に少子高齢化が進むドイツでは、生産性の高い就労人口を増やすことが求められています。

上記に挙げられている条件が、ドイツ政府の考えるSkilled Workersということなのでしょう。

an academic or research scientistが最初に挙げられているのは、
博士号取得者への尊敬度が高いドイツらしさが現れている気がします。


2. 配偶者の待遇改善がskilled workers呼び込みに役立つという発想
他の国のルールを知りませんが、日本の状況と比べると、
高スキル人材の妻・夫には、労働許可を与える、というのはユニークな施策だと思います。

どちらかが海外で働くことになった際、配偶者(主に妻)が仕事を辞めなければならないケースが大半だと思います。

もちろん、妻に働く意欲があり、移住先での労働市場でマッチングがあれば、その雇用主から労働許可を申請してもらうことは可能です。

しかし、そこにもハードルはあり、例えば、ドイツの場合、「労働許可を取得しようとする際には、ドイツ企業がドイツ人から職場を取り上げることなく、日本人を必要としていることを証明しなくてはなりません(デュッセルドルフの日本商工会議所)」とされています。

もちろん外国人局の担当者の判断にもよるとは思いますが、海外での就労にそれなりのハードルがあるのは確かです。

ドイツの、高スキル人材の妻・夫には、労働許可を与える、というルールは、skilled workersの配偶者も、skilled workersである可能性が高いという考え方に基づいていると思われます。
確かに、日本人に限らず、周囲の知人・友人を思い浮かべても、どちらかが海外で支障なく就労できる場合、その配偶者も渡航先で働けそう、というカップルが多い気がします。

夫婦のどちらかがドイツで働くことになった時、もう片方が就労することを認めるこのルールは、移住を検討しているカップルの背中を押す一つの材料になっているのかもしれません。

2014年9月3日水曜日

自転車に優しい街


ミュンヘンで最初に買ったものは、自転車です。
街中でも、ちょっとした山道でも走行できるクロスバイクにしました。
その後も、チェーン、ヘルメット、手袋、サドル交換など、自転車関連でちょこちょこ買い物しています。

ミュンヘンの地図を見てみると、街の中心部のすぐ東に大きな英国庭園があり、さらに北のイザール川沿いが林になっていて、サイクリングロードが整備されています。



夏の学校には、15kmを50分くらいかけて通っていましたが、途中で信号が一つもなく、ほとんど自転車専用道を通ることができ、快適でした。こんな道がずっと続きます。自転車以外に、ランニングしたり、犬の散歩をする人も。

毎日のように自転車で出かけていますが、東京で同じように移動すると、危なかったり、手間がかかりそうです。

ミュンヘンで自転車に乗っていて良いな、と感じるのは以下のような点です。

1. サイクリングロードが整備されていて、表示も分かりやすい

ミュンヘンでは街中の幹線道路のほとんどに、自転車専用レーンが設置されていて、安心して走ることができます。
場所によっては自転車と歩行者用のレーンがあったり、車道に合流することもありますが、標識も分かりやすいので、それに従って走っています。

さらに、要所に自転車用の、案内看板が設置されていて、ミュンヘン周辺の地理をおぼろげにしか理解していなくても、迷うことが少ないです。


2. 街のインフラが自転車対応になっている
サイクリングロード以外にも、自転車に優しい環境が整っている気がします。

地下鉄に自転車を持ち込める
(朝夕の混雑時刻は持ち込み不可。追加料金2.5ユーロが必要)

行きは自転車で出かけて、帰りは雨が降ってきたので地下鉄で、など、都合にあわせて、臨機応変に移動できます。


様々な場所に無料駐輪場がある

日本だと駐輪場所を探すのが大変な印象がありますが、ミュンヘンは駅、学校、お店など、たいていの場所で、すぐに無料駐輪場を探すことができます。


街のあちこちでレンタル自転車を利用できる

ドイツ鉄道のグループ会社が運営しているCall a Bikeというレンタル自転車があります。
街中にDBのロゴとID番号の印字された自転車が置いてあるので、コールセンターに電話し、音声による4桁の暗証番号を聞き取ります。自転車のタッチパネルに暗証番号を入力すると、開錠し、自転車に乗ることができます。

返却するときは、自転車を施錠し、コールセンターに連絡します。
1分8セントということで、ちょっと街中で移動したい、という時には便利そうです。


3. 自転車のルールが徹底されていて、ひやりとする瞬間が少ない
ドイツでは自転車は基本的に車道を走ることになっていて、車と同じ信号に従って走行します。右折・左折の際に、手信号で示す人も多いです。

歩道の走行禁止区域を走っていて、警察に咎められると、罰金を支払わなければなりません。信号無視の罰金は100ユーロを超えることもあります。
罰金に加え、自動車の運転免許のペナルティポイントも加算されてしまいます。

そんなこともあり、ルールが守られているので、飛び出しや、無理な方向転換などもなく、今のところ、自転車に乗っていて、危ないと感じたことはありません。

自転車教習所(Fahrradschule)もあり、交通ルールから実技までカバーしてくれるそうです。
ドイツ語以外の言語での講習があるかは不明ですが・・・


ということで、10km~20kmくらいの移動なら、天気の良い日は自転車で移動するようになりました。
とはいえ、自転車が気持ちよいのは春~秋までで、冬はもっぱら地下鉄やバス移動になりそうです。

2014年4月1日火曜日

ドイツのアパートの賃貸契約


ドイツのアパートの賃貸契約ですが、貸主、借主が基本的に順守すべきとされる項目が盛り込まれたテンプレートが、本屋や文房具屋などで売られていて、それを使うことも多いようです。
例えばここのPDFに掲載されているようなものです。
http://mieterbund.de/index.php?id=21

今回、我が家も、市販されている標準的な契約テンプレートに、
住所や氏名、家賃の金額などをペンで書き込み、
削除したい条項は線で消し、追記したいことは書き込んで、
同じものを2通作成して、契約を交わしました。

上記のような契約書に加えて、大家さんからのお願い事項を一覧にした書類にもサインをしました。

自分の備忘録のためにも、覚えている内容を挙げると、

・壁のタイルは、タイルとタイルの隙間に穴をあけてもよいが、タイル自体に穴をあけるのはNG
・ベランダの手すりなど、外から見えるところに洗濯ものを干さないでほしい
・退去時には壁を白く塗り直してほしい
(壁を塗り直す、というのは、従来は退去時の義務だったとか。
最近の法律改正で、借主の義務ではない、とされたそうです。
ただ、大家さん的には、これまで通り、塗り直してから退去してほしい、とのことでした。)
・床を水浸しにしない(それは当り前な気もしますが・・・)
・こちらが退去を申し出た際には、次の入居希望者が見学する際に、内覧させてほしい
といった内容が盛り込まれていました。

アパート決定

色々なサイトをこまめにチェックし、見学会に参加してもらい、
入居希望を伝えるものの、入れる物件が全くなかったのですが、
1週間の滞在中に新居が決まりました。

それまでは、通常の入居希望書に加え、二人のパスポート、二人の英文履歴書、彼の雇用契約、私の日本の源泉徴収票(英訳を自分で作成して添付)、そして、場合によっては銀行の残高証明まで提出していたものの、不動産屋さんから全く音沙汰はなく。。。

新居は、Immobilien Scout24のようなサイト経由ではなく、
Süddeutscheという新聞に掲載された物件情報から見つけました。

といっても、紙の新聞を買ってきたわけではなく、
新聞に掲載された情報を転載する下記のサイトで探したのですが・・・
http://immobilienmarkt.sueddeutsche.de/

金曜日に管理人(大家さん?)に、彼にドイツ語で電話してもらい、
日曜日のお昼に見学させてもらいました。

大家さんはほとんど英語を話せなかったので、
彼女が言っていることはなんとか理解できるものの、
こちらから質問などをするのが難しい、という状況になってしまいました。

その場で彼のドイツ人上司に電話をして、電話をやり取りしながら、コミュニケーションすることに・・・

結局、その後の、大家さんへの入居意思表明や、契約内容の確認なども、
このドイツ人上司に助けてもらい、なんとか新居を決めることができました。

以下の理由で、周辺の物件に比べて、家賃も安めで、かつ入居希望者が殺到することがなかったようです。

・床が本物の木材ではなく、木目調のクッションフロア素材だったこと
(ドイツ人的には、木の床の家の方がポイントが高いようです)

・比較的新しい、集合住宅だったこと
(日本の団地のような感じではありませんが、築50年のザ・ドイツ、という建物ではありません。
そもそも今回探していたエリアは、Uバーンの延伸などで人口とアパートが増えつつある地区なので、
ヴィラ風の家などはほとんどないか、すごく高いか、という感じでした)

・台所に食卓を置くスペースがない
(これは一般的にそうなのか不明ですが、2人暮らしの場合、
台所に小さなテーブルを置くスペースがあるのが好まれる、という話を聞きました)

二人とも、そういう点にはそこまでこだわらなかったので、
見学したその日に、入居したい旨を熱烈に大家さんに伝え、
翌日朝には入居OKのお返事をもらいました。

ドイツ下見

本格的にミュンヘンに移るのは夏ころの予定ですが、
1週間、有給をとってドイツに行ってきました。

かなり久しぶりのミュンヘンでしたが、空港も記憶にある通りでした。
ドイツ勤務時代の、職場ゆかりの施設が閉鎖されていたようで、それは残念でしたが・・・

アパート探しをしていたエリアは、想像以上にのどかな場所で、
街の中心を少し離れると、畑が広がる田舎、という感じでした。

Uバーンでミュンヘン市街にも一本で出られるので、
こういうのんびりした雰囲気のところで生活するのも楽しそうです。

2014年2月16日日曜日

アパートの前金詐欺

ミュンヘンでの家探し、ImmobilienScout24といったサイトを使って検索しています。

希望の地域や予算などを入れて探すのですが、周辺の相場と比較して格安の物件を見つけ、
問い合わせてみたところ、以下のような返信が。

Hello,

Sorry for my late response, but I'm in London (United Kingdom) right now, and I have been very busy at work. Anyway, thank you for your interest in renting my apartment. The price of the monthly rent is 300,00 EUR (the price includes utilities costs) . I own the apartment and i left with my work for a 5 years contract in United Kingdom, so I decided to rent it. The apartment is in perfect condition, no need for additional repairs what so ever. So, if you are interested in renting my apartment, please email me back for more details.
Best regards,

この他にも、娘がドイツの大学に通うために購入した家があるが、
娘は今は海外にいるので、借りてほしい、という返信(こちらはドイツ語)もありました。

こういった返信は、手付金をだまし取る詐欺の典型例だそうです。
契約を完了する前に、鍵を渡すなどの理由で、前金を払うように言われ、
振り込んだ途端、音信不通になるそうです・・・。

2人用のアパートで300ユーロ、というのは、格安過ぎて一目で怪しいと分かりますが、
相場に近い賃料が提示されていたら、そのほうが騙される可能性が高かったかもしれません。