日本の歯科医院の数はコンビニの1.5倍と言われますが、OECDの統計によると、人口1,000人あたりの歯科医師の数は、ドイツが日本を上回っています。
何度も歯科治療に通ったわけではないですが、日本と違う点がいくつかありました。
1.一人あたりの診療時間が長い
これは初診だったからかもしれませんが、カウンセリングや検査の時間がかなり長めに確保されています。
日本だと、働いている人が歯科治療しようとすると、土曜日の午前中か、平日の受け付け終了間際に駆け込むことが多いと思いますが、ドイツの大半の歯科医院は土曜日は開業しておらず、平日も19時には終了という歯科医院がほとんどです。
そうすると、次回の予約を平日の9時とか14時みたいな時刻で指定されることもあるのですが、日本だったら「仕事があるから無理です」といって時刻を変えてもらうところを、こちらでは「では、仕事の融通をつけてきます」という人が多そうです。
そのため土曜や夜に患者が集中しすぎることなく、一人あたりの診療時間が確保できるのかもしれません。
2.治療に入る前に見積書が提出され、合意のうえで治療が始まる
今回驚いたのは、診察の後に、かなり詳細な見積書が作成されたこと。
保険会社にその見積書を提出して、保険の範囲でいくらまでカバーされるか確認し、そのうえで治療を始めるかを患者が決める、とのこと。患者が治療内容に同意する旨を署名した後に、治療が始まります。
これには患者が入っている保険の種類によって、どこまでがカバーされるのかが異なっているため、事前に確認しておくことで、後々のもめごとを避けられる、といった事情もあるようです。
日本で通っていた歯科医院では、口頭で「右上の奥から2本目の歯の詰め物が取れているので、もう一度型をとって、詰め直しますね」くらいの説明しかなく、通院回数や費用は、終わってみるまで分からない、ということが多かった気がします。
それに比べると、最初に見積書を作成し、合意したうえで治療する、というのは、治療を受ける側からすると良い仕組みだなと感じました。
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