ドイツのドキュメンタリー映画 10 Milliarden; Wie werden wir alle satt? を観てきました。
100億人を食べさせるにはどうすればよいのか?というテーマのドキュメンタリー映画で、世界の様々な食料生産にまつわる取り組みが紹介されていました。
Taste the Waste(邦題「もったいない!」)という映画の監督の続編にあたります。
話がそれますが、ドイツ語では、
100 Hundert
1,000 Tausend
1,000,000 Million
と、ここまでは、英語と同じですが、
1,000,000,000 は Billion ではなく、Milliarden、
1,000,000,000,000 は Trillion ではなく、Billion。
紛らわしい・・・。勘違いして、桁を大きく間違えて、後からもめることがありそう・・・
映画では、多くの取り組みが、対照的に取り上げられていました。
印象に残ったエピソードをいくつか紹介します。
(ドイツ語のインタビュー、字幕部分の理解度はかなり低いので、勘違いしている箇所があるかもしれません)
イネの品種改良 と 在来種子の利用
映画の冒頭では、ドイツのBayerによるイネの品種改良の取り組みが紹介されました。「従来の品種よりも収穫量が20%増え、アジアの農家の収入向上にもつながる」と胸をはって説明します。
インドで在来種子の保存と栽培を推進する活動家は、「品種改良された種子は一代限りで、収穫したタネを翌年の栽培に使えない、洪水などが起きた際、在来種は5日間水に浸かっても復活するが、品種改良されたものは栽培を継続できない」といった点を指摘します。
野菜工場 と 有機栽培モデルファーム
日本の野菜工場ではレタスのような葉物野菜が水耕栽培されていて、担当者は「工場として稼働さするためには、コントロールできない要素を排除しなければなりません。様々な微生物を含む土は使えません」とコメントします。
一方で、アメリカのGrowing Powerでは、ミミズがたくさんいる土を育て、野菜の水やりをして土を透過した水を集めて魚を養殖する池に流します。そうすることで、魚の養殖にも役立つという仕組みだそうです。
食肉の培養 と 有機畜産の牧場
オランダのマーストリヒト大学の教授が研究している、牛肉の幹細胞の培養が紹介され、研究者自身がハンバーガーにして食べる場面が。今は研究費込みで約25万ユーロもかかるが、10年後には従来のハンバーガーの値段を下回る可能性もあるとのこと。
ミュンヘン近郊の有機農場Herrmannsdorferでは、穀物類を有機栽培し、家畜の飼料にも有機飼料を与え、チーズ、パン、ビール、野菜、牧畜、食肉加工まで一貫して行っています。ここの肉製品は、少し値段が張るけれど、確かに美味しいです!
モザンビークの大豆畑 と 先進国の街中野菜栽培
モザンビークで荒れ地を大豆畑に開墾し、大規模栽培を行い、欧州での牧畜飼料として販売する会社の社長は「何もなかったところに雇用をうみだし、非効率な農業を徹底的に改善している」と、満足気に語ります。
英国のIncredible Edibleという取り組みは、商業施設の駐車場や学校の校庭、道路脇などの公共スペースの空いた場所に菜園を作り、 野菜やハーブ、果物などを栽培し、住民が自由に収穫できる活動。
*****
食料生産を工業としてとらえ、規模と効率を重視する取り組みと、身近な生活圏でできることを呼びかけるような取り組み。後者のほうがsustainableで根本的な解決につながる、という印象をもつ人も多いと思いますが、とはいえ現在の食料事情を考えると、前者の取り組みが求められているのも確かです。
100億人を食べさせるにはどうすればよいのか?というテーマのドキュメンタリー映画で、世界の様々な食料生産にまつわる取り組みが紹介されていました。
Taste the Waste(邦題「もったいない!」)という映画の監督の続編にあたります。
話がそれますが、ドイツ語では、
100 Hundert
1,000 Tausend
1,000,000 Million
と、ここまでは、英語と同じですが、
1,000,000,000 は Billion ではなく、Milliarden、
1,000,000,000,000 は Trillion ではなく、Billion。
紛らわしい・・・。勘違いして、桁を大きく間違えて、後からもめることがありそう・・・
映画では、多くの取り組みが、対照的に取り上げられていました。
印象に残ったエピソードをいくつか紹介します。
(ドイツ語のインタビュー、字幕部分の理解度はかなり低いので、勘違いしている箇所があるかもしれません)
イネの品種改良 と 在来種子の利用
映画の冒頭では、ドイツのBayerによるイネの品種改良の取り組みが紹介されました。「従来の品種よりも収穫量が20%増え、アジアの農家の収入向上にもつながる」と胸をはって説明します。
インドで在来種子の保存と栽培を推進する活動家は、「品種改良された種子は一代限りで、収穫したタネを翌年の栽培に使えない、洪水などが起きた際、在来種は5日間水に浸かっても復活するが、品種改良されたものは栽培を継続できない」といった点を指摘します。
野菜工場 と 有機栽培モデルファーム
日本の野菜工場ではレタスのような葉物野菜が水耕栽培されていて、担当者は「工場として稼働さするためには、コントロールできない要素を排除しなければなりません。様々な微生物を含む土は使えません」とコメントします。
一方で、アメリカのGrowing Powerでは、ミミズがたくさんいる土を育て、野菜の水やりをして土を透過した水を集めて魚を養殖する池に流します。そうすることで、魚の養殖にも役立つという仕組みだそうです。
食肉の培養 と 有機畜産の牧場
オランダのマーストリヒト大学の教授が研究している、牛肉の幹細胞の培養が紹介され、研究者自身がハンバーガーにして食べる場面が。今は研究費込みで約25万ユーロもかかるが、10年後には従来のハンバーガーの値段を下回る可能性もあるとのこと。
ミュンヘン近郊の有機農場Herrmannsdorferでは、穀物類を有機栽培し、家畜の飼料にも有機飼料を与え、チーズ、パン、ビール、野菜、牧畜、食肉加工まで一貫して行っています。ここの肉製品は、少し値段が張るけれど、確かに美味しいです!
モザンビークの大豆畑 と 先進国の街中野菜栽培
モザンビークで荒れ地を大豆畑に開墾し、大規模栽培を行い、欧州での牧畜飼料として販売する会社の社長は「何もなかったところに雇用をうみだし、非効率な農業を徹底的に改善している」と、満足気に語ります。
英国のIncredible Edibleという取り組みは、商業施設の駐車場や学校の校庭、道路脇などの公共スペースの空いた場所に菜園を作り、 野菜やハーブ、果物などを栽培し、住民が自由に収穫できる活動。
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食料生産を工業としてとらえ、規模と効率を重視する取り組みと、身近な生活圏でできることを呼びかけるような取り組み。後者のほうがsustainableで根本的な解決につながる、という印象をもつ人も多いと思いますが、とはいえ現在の食料事情を考えると、前者の取り組みが求められているのも確かです。
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