知人がミュンヘンの大学の新入生向けの力学の授業を担当しているそうで、とにかく準備が大変だ、とのこと。
その理由を聞いてみると、普段の研究内容と古典力学は必ずしも一致せず、自分が勉強し直さなければならないこと、それに加え、大講義室での実験の実演を考えなければならないから、とのこと。
物理の基本となる力学の講義は、黒板やテキストを使って説明するパートと、実際のその理論を実験で見せるパートに分かれているそうです。大講義室で実演できる実験内容をまとめたカタログがあり、そういった実験の準備をする専任のスタッフがいるとのこと。講義の骨子を固めて、どの実験をどのタイミングで実演するかを決めて、補助スタッフに準備を依頼して、という一連の準備に時間がかかるそうで。。。
高さ12mの真空装置を設置して、りんごと羽毛を同時に落下させて、同じ速度で落ちてくるのを観察したり、天井から滑車を吊り下げて、といったことを毎回やるようです。
ドイツ博物館にも様々な実演コーナーがありますが、実際にやってみて、観察してみて、というのを大事にするカルチャーがあるのかもしれません。
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