2015年5月19日火曜日

ドイツ鉄道 スト期間の組合員への報酬

5月4日から10日にかけて、全国規模のストライキを行ったドイツ鉄道が、またストに突入します。
先週から始まった保育園の教師たちのストもまだ続いているそうです。

そんなにストばかりしていたら、その月の組合員の給与が激減してしまうのでは、と思っていたら、
労働組合が給付する「Streikgeld(ストライキ参加報酬)」があるそうです。

で、その金額が、スト参加1日あたり100ユーロ!
この記事によると、2014年12月時点ではストライキ参加報酬は1日50ユーロだったのが、
その後75ユーロになり、今回100ユーロになったそうです。

今回のストには2万人以上が参加するとのことで、1日あたり200万ユーロ(約2.7億円)になります。

基本的に労働組合の活動費は、組合員からの積立のはず。
この1年間で何度もストを重ねてきて、それでも原資に余裕があるのでしょうか。

今回は運転士や車掌の組合によるストです。
将来的に電車が自動運転になれば、運転士も解雇されたり新規雇用が停止されて、
運転士の組合によるストライキ自体が成立しなくなるかもしれません。


2015年5月17日日曜日

社会へのintegration

ドイツで働いている外国人カップルが、近いうちにアメリカに移るそうです。夫婦ともに米国の大学で博士号を取得し、片方はドイツでも有数の研究機関に勤務し、もう片方も専門分野の企業で研究職に就いており、ドイツ在住期間は2年半くらいです。

アメリカに移る最大の理由は、奥さんが、自分たちはドイツにintegrateされていないと感じていることだそう。夫のほうはドイツでの生活にそこまでの不満はなかったものの、奥さんの強い要望に応えて米国での就職先を探し、夏には移り住む予定とのこと。

ミュンヘンの人口の25%は非ドイツ人です。英語を話せる人もそこそこ多く、彼らの同僚や知人は流ちょうな英語を話す人ばかり。一方で、夫婦それぞれが、米国ビザを取得するという観点では最も制限の多そうな国の出身で、特に片方は悪の枢軸と名指しされた国です。それでもドイツよりもアメリカに住むほうが、社会にintegrateされると感じられる、というのはかなりの驚きでした。

ドイツでは、滞在許可を何度か更新した後に永住を希望する移民に対して、政府がIntegration courseを提供し、歴史、文化、社会制度などの浸透を図っています。これはどちらかというと、ドイツで働く機会を確保させ、子どもがいる場合にはきちんと教育を受けさせ、少なくともドイツの国力を損ねることがないように、という意図が込められている気がします。

友人夫妻は永住を希望する移民ではなく、ドイツが求めているスキルを持ったGuest Workerです。彼らにとってドイツはいくつかのオプションの一つであり、合わないと感じたら、すぐにいなくなってしまいます。こういったGuest Workersがドイツに求めるものには個人差があり、現行のintegration courseではカバーできないのでしょう。

ドイツで数年間働いた外国人のうち、ドイツから母国以外に移住する人たちの動向が分かれば、ドイツがどの国と高度技能人材の獲得を争っているのかが見えてきそうです。






2015年5月15日金曜日

キックスケーターで通学


朝夕、小学校の近くを歩いていると、キックスケーターで通学する生徒が多いのに驚かされます。学校の前にはたくさんのスケーターが置いてあり、街路樹の柵などに盗難防止のチェーンで固定されています。

日本だと、靴底に小さなローラーが埋め込まれたスニーカーが流行り、学校によっては通学用の靴として使うのを禁止したり、ショッピングモールで使用禁止になったり、というニュースがあったと記憶しています。

かなりのスピードで走るキックスケーターも、もちろん事故のリスクもあり、日本の小学校の通学にはNGとなりそうですが、ドイツでは自己責任ということなのでしょうか。

このキックスケーター、Deutschen Tretroller Verband(ドイツキックスケーター協会)という組織もあるようで、前輪が自転車くらいの大きさ、後輪が小さめサイズの大人用のキックスケーターの大会を主催しているようです。ここに写真が掲載されていますが、こんな大人用のモデルは、日本ではもちろん、ドイツでも見たことがない・・・

自転車に乗れない子どもがキックスケーターで通学したり、出かけるのはともかく、大人だったら、自転車をこぐほうが圧倒的に効率がよいのに、どうしてこんなキックスケーターがあるんだろう・・・


2015年5月10日日曜日

免許証の切り替え ~ 昔の住民証明取得~申請

日本の免許証をドイツのものに書き換えようとして頓挫しています


フランクフルト市に昔の住民証明の送付を依頼し、手数料8ユーロを払ってから数日。住民証明が入った封筒が送られてきました。喜んで開封して、中身を確認してみると、ん?なんだかおかしい・・・

ドイツでは公的書類や、就職活動をする際の履歴書に、出生地を記入することが多いのですが、フランクフルト市から届いた住民証明に書かれていた出生地欄には、全く覚えのない地名が、、、。

あれ?と思ってみてみると、誕生日も、フランクフルトに住んでいた期間も、全く異なる情報でした。同姓同名の日本人が在住していたようで、その方の居住証明の書類が送られてきたのでした・・・。パスポートや日本の住民票をドイツ語に翻訳した書類のスキャンも添付していたのですが、、、

というわけで、再度連絡し、正しい住民証明を送ってもらうことに。そこから待つこと1週間くらい。今度は、間違いなく自身の情報が掲載された証明書が送られてきました。

ようやく必要書類が揃ったので、車両登録認可・免許証交付局に申請に行きました。
窓口で申請用紙をもらって必要事項を記入し、手数料を支払います。申請時に日本の免許証を提出しなければなりませんが、ドイツ入国6か月以内であれば、免許証に相当する運転許可書類をもらえます。

10~12週間くらいで手続きが完了し、自宅に通知ハガキが届くとのことで、それを持って再度、車両登録認可・免許証交付局に行くことになります。


免許証の切り替えに必要な書類などは
日本領事館のウェブサイトに掲載されています。

ここに掲載されているミュンヘン市車両登録認可・免許証交付局 (Kreisverwaltungsreferat Kfz-Zulassungsstelle und Fahrerlaubnisbehörde)で申請手続きができるのは、ミュンヘン市に住んでいる人だけです。

ミュンヘン市周辺のLandkreis Münchenエリアの在住者はGrasbrunn-Neukeferlohの事務所Landratsamt München Außenstelle Kraftfahrzeugzulassungs- und Führerscheinstelle なんて長い名称・・・で申請します。日本の免許証の書き換え窓口は2階でした。1階は車両登録やナンバープレート受け取りの窓口のようです。


2015年5月6日水曜日

ドイツ鉄道のスト


ドイツ鉄道の労働組合が5月4日(月)から大規模なストライキを実施しています。
予定では10日(日)まで続くとのこと。

地下鉄(U-Bahn)は平常運転していますが、近郊列車(S-Bahn)はストの影響を受けているため、私も予定していた外出を来週に延期したり、代替バスを探したり、ということを余儀なくされています。

秋にも、ストのせいでミュンヘンに戻れなくなって困ったことがありましたが、ニュースをさかのぼると、この1年の間に何度もストが行われています。

2014/10/17~19 (3日間)

11/5~10 (6日間)

2015/4/22~23 (2日間)

5/4~10 (7日間) 

計18日間。これだけでも1年の5%!
上記以外に3~6時間程度のストも行われています。

職種ごとに労働組合が存在しており、それぞれが異なった要求をしていることが、頻繁なストライキの一因のようです。





2015年5月4日月曜日

ノミのサーカス

ミュンヘンの街中で年に3回開催される骨董市Auer Dultに行きました。
お店を見てまわるだけで、特に何も買わなかったのですが、面白かったのが「ノミのサーカス」

ノミ遣い(?)の周りに座って、細い針金の首輪をつけたノミが、小さな荷車を引っ張ったり、ボールを蹴るのを見る、という「世界一小さいサーカス」です。
見ていると、痒くなってくる気が・・・

料金は大人4ユーロ、子ども2ユーロ。
小さなテーブルの周りに座って鑑賞するので、定員は10人くらい。私が入った時は8人でした。
Auer Dultに来ていたノミのサーカスは結構盛況で、1時間に5~6回は客を入れ替えているようでした。
1日8時間やるとして、平均3ユーロ * 8人 * 5.5回 * 8時間 = 1056ユーロ の収入。

このノミのサーカスのサイトを見ると、春から秋にかけては、月に10~15日くらいの興業があるようなので、月に1-1.5万ユーロくらいの収入でしょうか。

オクトーバーフェストで興業するサーカスもあるようで、その期間の収入はかなりの額になりそうです。

「エサはどうしているの?」と質問したところ、「団長の腕から血を吸わせているんだよ。ノミが満足するまで血を吸わせれば、痒くならないんだ」という本気なのか冗談なのか分からない答えが。