2015年4月28日火曜日

ドイツで起業するときの課題


Pizza-innovazioneの創業の経緯やビジネスモデルについて、短いプレゼンの後に、質疑応答の時間がありました。

私は
・想定しているフル稼働と現状にはどれくらいの差があって、どうやって埋めようとしているのか?
・どうやって対象エリアを絞り込んでいくのか?
といったことを、質問したのですが、驚かされたのは、ドイツ人からの質問。

Q: パン屋の開業には、マイスターの資格が必要だが、ピザの場合は不要なのか?
A: ピザの場合は不要 (途中からドイツ語が分からなくなり、どうして不要なのかは分からず)

Q: バイエルン州の路上販売の規制はどのようにクリアしたのか?
A: ランチは企業などの私有地で販売している。また、前日までにある程度の注文を受け付けておくことによって、ランダムに販売するのではなく、注文を受けた商品を宅配する、という体裁になっている。夜間の個宅への宅配も、注文された品を届けているのであって路上販売ではない。

Q: 街角で週に1度開かれている移動販売トラックのマーケットには参加しないのか?
A: 移動販売車が集まるマーケットは、毎週、同じ時間に販売することを契約時に求められるので、検討していない。

など、規制や資格に関する質問が大半を占めていました。

パンのマイスター資格が、、、という質問なんかは、「え、ベンチャー経営者に一番聞きたいことがそれ?」、と驚いたのですが、回答する側は「そこは、僕たちも最初に検討し、XXXXといった関係機関に問い合わせた点です」みたいに答えていて、その受け答えにもびっくり。

もしピザ屋の開業にパンのマイスター資格が必要でも、有資格者を巻き込む、とか方法はありそうな気がしますが・・・。

ドイツで起業した3人に1人が移民とのこと。ドイツ社会に精通していない移民のほうが、こういった規制や資格制度を参入障壁として捉えずに、まずはやってみる、というのも関係しているのでは、と感じました。

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