2015年4月26日日曜日

焼き立てピザのデリバリー


ミュンヘンの宅配ピザの専門店Pizza Innovazioneの創業者のスピーチを聞く機会がありました。

このお店の特徴の一つは、簡易キッチンとかまどを備えた小型トラックでピザを焼いて、できたてを届ける、ということ。お店で焼いたものをバイクや車で運ぶと、どうしても冷めてしまうので、お店で食べるような、チーズがとろけるピザを届けることができません。

ランチ時は、オフィス街でランチ用のピザを販売し、夜は個人宅やイベントなどへの宅配が多いとのこと。

運転中に調理することはできないので、宅配先の近くの駐車スペースなどに車を停めて、生地をのばしてトッピングを乗せて、高温で一気に加熱して、出来たてを届けます。注文を受けて移動し、ピザを焼いて届けて、次の注文先に移動する、の繰り返しで営業しているそうです。

ピザを選んだ理由は
・原価が安い
・きちんとしたレシピを整備すれば、一貫したクオリティで届けられる
・生地やトッピングは事前に準備しておくことで、トラック内のキッチンでの調理時間を短縮できる
などとのこと。

店舗を構えて、バイクを何台も揃える宅配ピザチェーンに比べると、利益率が低くなりそう、と直感的に思ってしまいますが、どうなんでしょう。

移動販売なので対象エリアの変更が容易で、試行錯誤しながら販売地域を設定できるのは、このモデルのメリットかもしれません。

たいして美味しくない冷めたピザよりも、焼き立てのピザを家で食べたい、という層を発掘し、そこに訴求していかなければならないと思うのですが、食へのこだわりの薄いドイツでその価値を伝えていくのは、結構な難題かもしれません。

0 件のコメント:

コメントを投稿