2015年4月30日木曜日

BIO FOOD図鑑


ドイツにはBIO専門のスーパーがあります。それに加えて、ごく普通のスーパーでも"BIO"の名前を冠した商品の取り扱いが増えている印象です。通常商品より少し高いけれど値段の差はそこまで大きくない、というものから、2倍以上の値段の差があるものまで、様々です。

こちらの記事で紹介されているいる"Germany Organic Food Market Forecast & Opportunities, 2019"というレポートの予測では、「2014年から2019年にかけて、ドイツのオーガニック食品市場は年平均9%で成長する」とのこと。

図書館でBIO食品ハンドブック(Das BIO-Food Handbuch)、という図鑑を見つけました。

900ページフルカラーの分厚い本で、有機栽培・生産された食品に限らず、幅広い内容になっています。BIOの野菜や果物、肉がどのように生産されているのか、各種の制度や認証マークの説明、各種団体やイベントなど。

わかめや海苔がどうやって作られているか、どんな料理に使われているか、といったことも紹介されていて、写真も多用されているので、パラパラとページをめくって眺めるだけでも、面白い本です。


















今が旬のアスパラガスの栽培方法や産地、 スローフード運動についての説明、など、項目は多岐にわたっています。







2015年4月28日火曜日

ドイツで起業するときの課題


Pizza-innovazioneの創業の経緯やビジネスモデルについて、短いプレゼンの後に、質疑応答の時間がありました。

私は
・想定しているフル稼働と現状にはどれくらいの差があって、どうやって埋めようとしているのか?
・どうやって対象エリアを絞り込んでいくのか?
といったことを、質問したのですが、驚かされたのは、ドイツ人からの質問。

Q: パン屋の開業には、マイスターの資格が必要だが、ピザの場合は不要なのか?
A: ピザの場合は不要 (途中からドイツ語が分からなくなり、どうして不要なのかは分からず)

Q: バイエルン州の路上販売の規制はどのようにクリアしたのか?
A: ランチは企業などの私有地で販売している。また、前日までにある程度の注文を受け付けておくことによって、ランダムに販売するのではなく、注文を受けた商品を宅配する、という体裁になっている。夜間の個宅への宅配も、注文された品を届けているのであって路上販売ではない。

Q: 街角で週に1度開かれている移動販売トラックのマーケットには参加しないのか?
A: 移動販売車が集まるマーケットは、毎週、同じ時間に販売することを契約時に求められるので、検討していない。

など、規制や資格に関する質問が大半を占めていました。

パンのマイスター資格が、、、という質問なんかは、「え、ベンチャー経営者に一番聞きたいことがそれ?」、と驚いたのですが、回答する側は「そこは、僕たちも最初に検討し、XXXXといった関係機関に問い合わせた点です」みたいに答えていて、その受け答えにもびっくり。

もしピザ屋の開業にパンのマイスター資格が必要でも、有資格者を巻き込む、とか方法はありそうな気がしますが・・・。

ドイツで起業した3人に1人が移民とのこと。ドイツ社会に精通していない移民のほうが、こういった規制や資格制度を参入障壁として捉えずに、まずはやってみる、というのも関係しているのでは、と感じました。

2015年4月26日日曜日

焼き立てピザのデリバリー


ミュンヘンの宅配ピザの専門店Pizza Innovazioneの創業者のスピーチを聞く機会がありました。

このお店の特徴の一つは、簡易キッチンとかまどを備えた小型トラックでピザを焼いて、できたてを届ける、ということ。お店で焼いたものをバイクや車で運ぶと、どうしても冷めてしまうので、お店で食べるような、チーズがとろけるピザを届けることができません。

ランチ時は、オフィス街でランチ用のピザを販売し、夜は個人宅やイベントなどへの宅配が多いとのこと。

運転中に調理することはできないので、宅配先の近くの駐車スペースなどに車を停めて、生地をのばしてトッピングを乗せて、高温で一気に加熱して、出来たてを届けます。注文を受けて移動し、ピザを焼いて届けて、次の注文先に移動する、の繰り返しで営業しているそうです。

ピザを選んだ理由は
・原価が安い
・きちんとしたレシピを整備すれば、一貫したクオリティで届けられる
・生地やトッピングは事前に準備しておくことで、トラック内のキッチンでの調理時間を短縮できる
などとのこと。

店舗を構えて、バイクを何台も揃える宅配ピザチェーンに比べると、利益率が低くなりそう、と直感的に思ってしまいますが、どうなんでしょう。

移動販売なので対象エリアの変更が容易で、試行錯誤しながら販売地域を設定できるのは、このモデルのメリットかもしれません。

たいして美味しくない冷めたピザよりも、焼き立てのピザを家で食べたい、という層を発掘し、そこに訴求していかなければならないと思うのですが、食へのこだわりの薄いドイツでその価値を伝えていくのは、結構な難題かもしれません。

2015年4月24日金曜日

免許証の切り替え ~ 昔の住民証明の送付依頼 2

日本の免許証をドイツのものに書き換えようとして頓挫しています
免許証の切り替え、で頓挫、、、 
免許証の切り替え ~ 昔の住民証明の送付依頼


11月末に送ったものは、先方のメールボックスに埋もれていたのか、返信がなく、最近、もう一度同じ文面で、問い合わせをしました。

今度はきちんと返信があり、8ユーロを支払えば発行し、郵送してもらえるとのことで、銀行口座情報などが送られてきました。

前回のドイツ滞在時は、会社に任せきりだったので、住民登録の詳細を理解していないのですが、一歩前進です。

2015年4月22日水曜日

ピエロのグミでホスピタル・クラウンの活動支援


少し前にドイツの大手スーパーREWEで、ピエロのかたちをしたカラフルなグミが販売されていました。お菓子コーナーにはHARIBOをはじめ、色々なグミが並んでいますが、これはREWEのオリジナル商品。


200gで1ユーロ、という値段は、ごく普通のグミと同じ価格帯です。
が、この商品は、1袋あたり30セントの寄付がついていて、ドイツ国内のホスピタル・クラウン活動の支援に充てられます。

販売価格の1ユーロには19%の消費税が含まれています。本体価格84セント、消費税16セント。30セントの寄付に加え、商品開発や製造、その他経費を考えると、かなりの投資です。

最初は、入り口すぐの野菜コーナーの前に、特別コーナーが設置されていました。
2週間くらいたつと、店内の奥のほうのスペースに移動し、1ヶ月くらいは販売が続いていました。

ピエロのかたちのグミでホスピタル・クラウンの活動を支援する、という分かりやすさに加え、寄付率も大きく、店頭の一番目立つ場所で展開していたにもかかわらず、他のグミに比べて、よく売れている、ということはなかったようです。

寄付つき商品だと売れる、とは言えないんだな、と実感しました。



2015年4月20日月曜日

ドイツ語の教科書


ミュンヘンに移ってしばらく経ちます、が、ドイツ語はなかなか上達せず・・・

2014年10月、11月にA2レベルのクラスを受講し、12月は自宅学習にあて、2015年1月、2月にB1レベルのクラスを受講しました。(レベルは下記の定義に基づいています。)

A2とB1では、使っている教科書のシリーズが異なります。

A2で使ったのはHueber社のSchritte Internationalというシリーズの3と4。
これからドイツ語圏に移住しようとしている人、もしくは、住み始めたばかりの人を対象にした教科書で、A1からB1までのラインナップです。

B1で使っているのはKlett社のAspekteシリーズ
こちらは、初級から中級にさしかかった学習者むけで、ドイツで大学入学や就業を目指す人を意識しているようです。

こういう教科書は、食べ物、旅行、仕事、家族、など色々なテーマを設定して、文法、会話、単語などが配置されています。

A2までは、ドイツの生活楽しい!面白い!美味しい(え・・・?)的な雰囲気が漂っていたのに、B1以降のテキストは、「昔、夢みていたけれど、果たせなかった夢について話しましょう」、とか、「クレームを言いましょう」みたいなものが増えてきて、実際にドイツ語圏で生活することを念頭においた内容が増えてきた気がします。


*****

GER:外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠

【基礎段階の言語使用】
A1
日常生活の場面で短く簡単なドイツ語表現が理解でき、自分でも言えるようになります。食事や買い物や旅行の場面で、相手がゆっくり明瞭に話してくれるなら、コミュニケーションが図れます。

A2
毎日の生活で頻繁に使われる言葉や表現に慣れ、仕事や家族や故郷など、自分に関する事や日常的で具体的な生活に関する事なら、ドイツ語でコミュニケーションが図れます。 

【自立した言語使用】

B1
明瞭な通常のドイツ語であれば、仕事や趣味や生活など日常的な事柄についてのドイツ語の発言や文章が理解できます。例えば、旅行中に出会うさまざまな出来事に対して、必要な対応ができ、また、自分の経験や夢・希望・目標などについて話すことができます。

B2
抽象的で複雑なドイツ語で表現されても、その趣旨が理解できます。ドイツ語を母国語とする人との間で、相互に困難を感じずに自然な会話が成立します。

【熟達した言語使用】

C1
ほとんどのテーマで、高度なドイツ語表現や長い文章が理解でき、また、その言外のニュアンスも感じ取れます。ドイツ人社会で、社会人として職業についたり大学で学んだりするのに必要十分な語彙と表現を使いこなし、複雑で微妙な内容を正確なドイツ語で表現することができます。

C2
社会生活上、不自由なく全てのことに対応できるドイツ語力があります。さまざまな分野の多様なテーマに関して、読む、書く、話す、聞くことが困難なくでき、また、ニュアンスにとんだ自然なドイツ語を正確に使うことができます。