2015年2月7日土曜日

チャリティキャンペーン:Innocentのジュース 販売


Innocentのジュース 「ニット帽プロジェクト」、12月までに集まったミニサイズのニット帽をかぶった、寄付つきのジュースが店頭に並んでいました。

今年も26万個(!)以上のニット帽が集まったそうです。近所のスーパーと、デパ地下の食品コーナーに、こんな感じで陳列されていました。



















全てのボトルにキャップがかぶせられているわけではありませんでした。お店が仕入れる時にはニット帽はついておらず、店員さんが被せているものと思われます。

が、私が立ち寄った2軒では、ニット帽つきのボトルから売れている様子は見受けられませんでした。どこの誰が作った分からないものが、飲料のキャップについているわけですが、
むしろ、避けられているんじゃないか、という気もします。

家に持ち帰った後、このニット帽をどうすればよいのだろう・・・
保管しておいて、来年のキャンペーン時に送ったら、また寄付金額にカウントされるのかな。

それにしても、全国から届いたニット帽を開封し、個数を数え、クオリティの低いものは除き、全国のスーパーに配置する準備をし、陳列時にニット帽をかぶせて、、、と、本当に手間がかかっています。

26万個のニット帽が集まり、1個につき20セントの寄付なので、計5万2千ユーロ。
運営にかかるコストが気になるところです。

ドイツだけでなく、イギリス、スイス、オーストリアなどでも、定番企画になっているようなので、会社としては、このアプローチを採用する理由があり、効果を感じているから毎年続けているのでしょう。


2015年2月5日木曜日

言葉が分かるということ


サーカス・クローネ関連で、もう一つ。

動物ショーの中で、キツネが、ガチョウの乗った小さな乳母車を押す場面がありました。
その時のBGMが「こぎつね」。

♪ こぎつねコンコン やまのなか やまのなか 
くさのみつぶして おけしょうしたり 
もみじのかんざし つげのくし ♪

という、おなじみの童謡でした。

実はこの童謡、もともとはドイツの歌ですが、日本とドイツでは歌詞が全く異なります。

ドイツの歌詞は、ガチョウを盗んだキツネに対して「ガチョウを返さないと猟師が鉄砲でお前を撃ちに来るぞ」と脅すもの。
詳しくは、ドイツ語の歌詞を訳したものがあったのでこちらを。

キツネが乳母車に乗ったガチョウを連れていってしまう場面にピッタリの音楽だったわけです。

歌詞がドイツと日本で全く異なることを何かの機会に知って、ドイツ語の歌詞を調べたことがあったので、サーカスにあわせたBGMも、なるほど~という感じで楽しむことができました。


ミュンヘンはドイツ語ができなくても、英語だけで生活することもできる街ですが、やはり言葉とそれにまつわる文化を知っていると、こういうちょっとした場面をより楽しむことができるんだな、ということを再確認しました。

2015年2月3日火曜日

サーカス・クローネと動物愛護


ミュンヘンを拠点とするサーカス・クローネの、オリジナル演技の多くは動物ショーです。

1月のショーに登場したのは、ライオン、象、馬、犬、猫、キツネ、ガチョウ、オウム、鳩など。
他にも、トラ、シマウマ、ラクダ、サイなど、色々な動物がいるそうです。

どの動物もしっかりと躾けられていて、会場を沸かせる演技の連続でした。そんなプログラムを見ながら、ふと頭をよぎったのが、動物愛護の意識が高いドイツで、動物を使うサーカスどうみなされているのか、ということ。

サーカス・クローネは、サーカス内での動物の管理について、ドイツの動物保護の法律に基づき、虐待を防ぐような対策を行い、行政からのチェックも受けている旨をWEBサイトで説明しています。

一方で、サーカス・クローネの動物の扱いについて反対したり、憂慮する声もあるようです。
Boykott Zirkus KroneというFacebookページや、PETA(People for the Ethical Treatment of Animals)の問題提起などが見つかりました。

サーカス・クローネに反対するデモも行われているようですが、毎回の参加人数は数十人規模で、大多数の市民を巻き込む活動ではないようです。

が、動物を使ったショーは、色々なことを勘案すると、将来的には縮小していく気がします。

パフォーマーが社会主義国出身者に偏っていることとあわせて、昔ながらのサーカスは、やはり絶滅危惧エンターテインメントなのかもしれません。

2015年2月1日日曜日

サーカス・クローネ


週末にミュンヘンを拠点にする欧州最大規模のサーカス・クローネ(Circus Krone)へ。
1月から3月はミュンヘンで、その他の期間は欧州のあちこちを巡業しているサーカス団です。

サーカスの概要や雰囲気が紹介されているサイトがあったので、こちらから

動物のショーと、パフォーマーによるプログラムで、あっという間の2時間半でした。

パフォーマーによるプログラムは、会場内の笑いを誘う息抜きのような道化と、
アクロバティックな内容の組み合わせで、多くが外国からのゲスト出演でした。

1月に観たプログラムで、アナウンスで紹介されていた国名と、2月のプログラム予告から、
分かる範囲で、パフォーマーの出身地を並べてみるとこんな感じに。

【危険度の高い演技:空中ブランコ、高い位置での演技】
中国の大連
ロシア
キューバ
北朝鮮
モンゴル

【危険度の低い演技:ジャグリング、低い位置での綱渡り、楽団など】
スペイン
イタリア
・ロシア
・米国

危険度の高い演技のパフォーマーは、すでに消滅した国も含め、社会主義国のオンパレード。
ああ、なるほど、、、いう気持ちに。

モンテカルロ国際サーカスフェスティバルの受賞者を見ても、その傾向は明らか。

体を酷使する演技は、子どものころからトレーニングを始める必要がありそうですが、
ドイツのような国でこういうパフォーマンスを教えたり習ったりするのは
安全性や児童虐待など、色々なハードルがありそうです。

なので興業の際には、海外から来てもらっているんですね。

ただ、こういう国出身のパフォーマーも減っているのではないかと思われます。
昔ながらのサーカスは絶滅危惧エンターテインメントかも、と感じた夜でした。