2016年5月8日日曜日

おばあちゃんのケーキ Kuchentratsch

おばあちゃん世代が焼いたケーキやお菓子の販売をてがけるミュンヘン発のKuchentratschというサービス。

リタイア後の高齢者と社会のつながりを保つために始まった事業で、個人の家の台所で焼くのではなく、皆で話しながら作業できるキッチンで調理する、というのがポイントの一つのよう。製菓作業に携わる高齢者には、月額450ユーロの範囲内で給与が支払われるそう。
(月450ユーロ以下のMini Jobであれば、年金給付額が減額されないため、その範囲内で従事するOma(おばあちゃん)が多い模様)

誰でもWEBから注文でき、注文ページを見ると、30ユーロ前後のホールケーキが多く、結構良いお値段。私自身は注文したことはないものの、何度かお相伴にあずかったことが。純粋に味だけで判断すると、お値段だけの価値があるかは微妙なところ。

衛生研修などは受けるとはいえ、素人も混じる高齢者グループの調理した商品、というのは日本だとかなりハードルが高そうだけど、下記のような要素もあってドイツでは成り立っているのかも。

・職場で誕生日や何かの集まりにケーキを焼いて持参したり、持ち寄りを呼びかける機会が多い
・調理設備などの管理は孫世代に相当する20代の創業チームが請け負っている
・日本のように生クリームたっぷりのケーキではなく、オーブンで焼きっぱなしのケーキが多いので、傷みにくい
・そもそも家で焼いて持ち寄るケーキに高いクオリティを期待していない

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