2016年4月26日火曜日

難民の就業支援

昨年夏から急増しているドイツへの難民の波。

住んでいる街にも4階建ての難民向けアパートが完成し、公園なんかで過ごす姿を目にすることが。

難民がドイツで仕事に就くことは中長期的に重要な一方で、全体的にはまだそこまで手が回っていない印象も。そんな中で、難民の就業支援を手がける団体のトークセッションに参加したので、そのメモを。

最短で3ヶ月程度で就労可能だが、国籍や本人の状況によって大きく異なる
例えばセネガル国籍の場合は、難民認定はほぼ期待できない。

履歴書作成や模擬面接を通じて、ドイツでの働き方や習慣についても伝える
ドイツでは履歴書への写真添付は必須。ドイツ人の場合、写真屋さんでスタジオで撮影する人も多い。支援団体では就職活動に使える古着を集め、月に1回、履歴書用の写真撮影会を開催し、履歴書の添削を実施しているとのこと。
加えて、模擬面接を実施してドイツの職業や社会の習慣についても伝えているとのこと。

約200人の難民の就業活動を支援し、採用に至ったのは10名程度
・そもそもEメールアドレスを持っておらず、応募時に使えるようなアドレスの作成からサポートすることも多い
・登録した200人の難民のうち女性は4名
・企業側はドイツ語能力B1 を求めることが多いが、応募時にその条件を満たせる難民はほとんどいない

中小企業へのマッチングは困難
・難民の就業支援団体のジョブ・マッチングに興味を示すのは、大手スーパー、ファストフード、製造業など。これまでも移民を採用してきた経験があり、企業にとってのハードルが低い
・中小企業は様子見といったところが多い印象




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